人生初ヒッチハイク
書きたいことはたくさんあるのにここ最近ずっと無気力で何するにも気だるさを感じてしまって何事も手がつかないでいる。それでも取りかかってみようとはするものの完成までには至らず下書きだけが溜まっていく。。
とりあえず今回は繋ぎのような意味合いで昔の日記を当時の原文そのままにコピペして貼ってみる。文章の感じだとか今の自分と若干違って少しこっ恥ずかしさあるけどそれもノスタルジーな味わい深さ(?)があると信じて編集はしないでおく。
この文章は大学4年生の9月に人生で初めてヒッチハイクをしたときの記録。中学時代プロレスラーのTAJIRIさんという方の生き様に惹かれて、そしてTAJIRIさんがきっかけで沢木耕太郎さんの「深夜特急」という本に出会ってから旅だとか放浪に強く憧れを抱くようになった。海外に飛び出してみるだとか、もっとスケールの大きいことをしたくてもお金の問題がどうしてもつきまとってしまって、それでも居ても立っても居られなくなった結果サクッとヒッチハイクでもしてみるかという中途半端な選択に至った。中途半端な選択だとしても自分にとっては力強い一歩になったっていう自負があるし胸を張って言える。ちなみにTAJIRIさんも学生時代にヒッチハイクの経験がある。そのことも引き金となって、当日急に思い立って急に家を飛び出て気付いたらスケッチブックを道で掲げてた。我ながら凄い度胸。あの日は何か見えない力に操られてたのかもしれない。
あとどうでもいいこと言うと無事目的地に着いて一泊して迎えた日にちが9月9日なことにその日の朝気付いてNo.13(ELLEGARDEN)じゃん!ってテンション上がってその日ずっと聴いてたのを今思い出した。
…
9/8〜9/9 仙台ヒッチハイク
初めてのヒッチハイク!前から密かにやってみたくて、いよいよ実行。日本一周とかしてる人に比べたら仙台までなんてしょぼいだろうけど、忘れないためにここに記録として残しておく。
乗せていただいた車は3台、18時にスタートして着いたのは大体24時半。約6時間半で仙台駅に到着。
1台目の方はペンキ屋のお兄さん2人。
初めて車が止まってくれたときの達成感と感謝が混ざった気持ちは言葉に言い表せないほどのものだった。
助手席の方はなんと同い年で、運転していただいた方は兄と同い年の25歳!驚いた。
同い年にも関わらず立派に働かれていて、尚且つ見ず知らずの怪しい男を拾ってくれる器の大きさ。めちゃくちゃ優しい人だった。
2台目の方はレンタカー屋のおじさん。
ちょっと一休みしたいんだけど代わりに半分運転できる?ってことでまさかの途中から自分が運転。笑 でかい車運転するのは初めてだから緊張した。。
無口な人で会話はほとんどなくて、深夜の東北自動車道を沈黙の中ひたすら進む。
そしたらいきなりこの状況面白いからSNSに載せていいか?って言われて運転中の俺の写真を撮ってきたのは笑った。そしてすぐ無言の時間に戻る。
別れのときになって頑張れよって固い握手をしてくれたから本当は物凄く優しい方。確か赤坂?のニッポンレンタカーにお勤めされてるらしいので旅行の際にはぜひご利用してください。
3台目の方は税理士の女性の方。
車が全く立ち寄らない小さなPAに降りてしまったせいでかなり苦戦。今まで順調にきてたのに時間も気付いたら22時を回って焦り始める。
まじで死にかけて野宿を覚悟したとき、ひと気のない場所に相応しくない真っ赤なBMWが突然入ってくる。中からはミニチュアダックスを抱いた40代くらいの女性が出てきて、周りの茂みを散歩させ始めた。
あの人遅い時間にこんなとこで何してんだろう(向こうの台詞でもある)ってしばらく不思議そうに眺めてたけど、もうこの人しかいないと思って勇気を出し事情を伝えて乗せていただけないかお願いする。(急に半袖短パンにスケッチブックを抱えた謎の男に声掛けられたもんだからちょっと驚いてた。ごめんなさい。。)
そしたらこの方もちょうどドンピシャで仙台が目的地で、都内で仕事を終えたあと単身赴任中の旦那さんの家に向かってる途中とのこと。
私は乗せてあげても大丈夫なんだけど一応主人に電話で確認するねって言って、祈りながらしばらく待つ。
電話が終わってどうでした?って聞くと、旦那さんは物凄く心配してるとのこと。
そりゃ自分の奥さんが夜中見知らぬ男に声を掛けられたなんて報告を受けたら誰だってとてつもなく心配するよね。当然の話。
自分が勝手に始めたヒッチハイクな訳だし、迷惑だけはかけたくないのでお騒がせしてすいませんでしたと伝えて諦めようとしたとき、野宿なんか危ないから主人には内緒ねと、まさかの快く乗せていただけることに。。!
これは奇跡としか言いようがない。なぜなら後にも先にもこのPAを訪れた人はこの方のみ。
ちなみに犬を散歩させてたのは長旅でペットがストレスを感じないように気分転換を挟んだためだったらしい。それで本当に偶然このPAに寄ったとのこと。尚更奇跡すぎる。
この方は女神のような本当に優しい人だった。何回もしつこいくらい感謝した。人の温かみをダイレクトに感じて普通に泣いた。
話を聞いたところによると、この方も学生時代ヒッチハイクで北海道を一周した経験があるらしい。それで多少の理解があったのかな。何にせよこの方が女神のような人であることには変わりはない。
車の中ではずっとお話付き合ってくれて、知らないうちに初対面なことも忘れて悩みのような話もしてしまった。にも関わらずりくくんなら大丈夫よ〜と最後まで優しく聞いてくれた。また泣きそうになった。
いよいよ仙台駅周辺に着いて、交番はあっちにあるから何かあったら行きなね〜とか、コンビニはこの辺だよ〜とか何から何まで丁寧に教えてくれて、あっと言う間にお別れの時間。自分の姿が見えなくなるまで手を振ってくれた。思わずキリがないと分かりながらも何度も振り返ってお辞儀をした。本当に感謝してもし切れない。一生忘れない出来事。
真夜中の仙台市内をふらふら散策して、ネットカフェに一泊してから念願だった猫島へ。
猫だらけで癒された。よく見ると建物も猫の形。
島から仙台に戻って、牛タン食べて帰りは新幹線で帰宅。
2日目の記録は雑だけど。でも2日目は本当島行っただけで特に何も起きてない。よかったら写真を見てください。
とっても思い出に残るいい旅だった🐈♨️
今回ありがたいことに乗せていただいた方々にはもう一度何かの形で会いたいな。さすがに連絡先とかは交換してないけど、縁があるならまたどこかで会えるはず。あと頑張ってって言ってくれてお茶買ってくれたおばさんのことも忘れない。99%ないけどもし自分がミュージシャンになってアルバムをリリースしたらスペシャルサンクスの欄に全員の名前を載せると思う。そのくらい本当に感謝してます。
終わり。